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体感温度
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100 :
宍戸亮
2007/09/06 03:16
記念日とか○○記念とか…あんま興味ねぇけど…、節目に…と。
…長太郎と重ねて来た日々はあっと言う間で、デートした場所や過ごした時間は今も大切な宝物。
封印されかけて居た俺が、たまたまあいつの呼び掛けを目にして…無性に惹かれた一文に暫し悩んだ末立候補したのが始まり。友達以上恋人未満。簡単に言えば、恋愛を抜きにした親しい関係。
お互いに恋愛を諦めて恋人を作る事に抵抗があって…気安い付き合いを前提として相性を確認する為の逢瀬。
…緊張しながら数年振りに外に出て待っていたのは…静かに微笑みを浮かべる長太郎で…其の柔らかい雰囲気と穏やかな口調に、惹き込まれた。
このまま別れるには余りにも名残惜しく、また逢いたいと告げた俺に応えて貰えた事が嬉しくて…まだ恋と呼べるようなものでは無かったけれど、其処には確かに暖かくなった心があった。
…だけど、優しい言葉や不意に触れる温もりは恋人未満を演出する為の行為だと、これ以上の関係変化は無いと、逢瀬を重ねる毎に膨らむ想いを頭の片隅に追いやって。
…もし、長太郎が何も告げてくれなかったら…自ら納得し望んで応募した筈なのに、装い続ける事に耐えられず別れを選んでいたと思う。
……それなのに、今はこんなにも堂々と想いを伝え、長太郎の言葉を疑う事無く受け入れられる。
不安と恐怖で同居人達の影に閉じ隠っていた俺が、こんなにも堂々と街に居て、大好きな友人達を持つ事が出来たのも全て長太郎のお陰。
…何が有っても、あいつは俺を守ってくれると信じてるから…。
ずっと、一緒に居よう。
これからも、共に歩もう。
掛け替えの無いモノばかりを与えてくれて…有り難う。
……お前と離れる時、それが俺の命日だ。
愛してる。
今日も明日も明後日も…これからもずっと、想いを伝え続けるよ。
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