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体感温度
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81 :
鳳長太郎
2007/08/03 21:46
時が経つ毎に宍戸さんへの遠慮が薄れて、代わりに要求が増え始めた。
より貪欲になった事を実感する。
その傾向が最も顕著に現れるのはセックスの時。
今迄は双方が愉しめるラインを探りながら行為に及んでいたけれど、段々解ってきたのかな。
この頃は欲望の赴く儘に押し進める事も屡々。…許して貰えると云う事を識ってしまうと、どうもね。
もっと可愛い顔を見たくなるし、もっと可愛い声を聞きたくなる。俺の色に染め上げて心ごと溺れさせて、全身で縋り付かせたい。
情を交わす間、俺はそんな事ばかり考えているよ。
…ところで宍戸さん、先日言わせた淫語の幾つかだけどね。今度は強要される形じゃなくて自主的に言って貰えない？
と、此処でお強請りをしておきます。…又狡いと言われてしまうかな？
だけど只意地悪をしている訳じゃないんですよ、そう云う遣り方で可愛がっているだけです。
恥ずかしがり屋の宍戸さんは直ぐに泣いてしまうけど、その後に何時も「お前の為に頑張る」なんて健気な言葉を残してくれる。
それじゃ調子に乗ってしまうのも仕方が無いよね。
本当は7月30日の逢瀬記録を綴る予定だったけど、時期を逃したのでこれで。
約束を反故にしてごめんね。…今日も大好きだよ、俺の可愛い恋人へ。
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