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◆◇秘密遊戯◇◆
 ┗482

482 :跡部景吾
2007/07/15 02:20


夕刻に飛んできた鳩
身体が空いたから逢おうと連絡を受け
夕食と風呂を済ませて出掛けた雨の中


横殴りの雨が衣服を濡らし
傘など役に立たなくて。



其れでも御前に逢うために脚を急がせ
向かう待ち合わせの場所



>見慣れぬ町並み、俺には縁のない通り。
>裏カフェを探し、毒々しいネオンの洪水の中歩けば
>妖しいネオンに照らされた看板を目に留め
>ガラスのドアから中を覗けば彼奴を見つけて。


久しぶりの逢瀬、彼奴に抱き締められ、
温もりを甘受しながら其の儘席に座れば

注文もそこそこに
机の上置かれた籤を引く彼奴の指先

開かれる紙を二人で眺めては
ああだこうだと笑い、言い合いながらも
従順に二人、その指示をこなして


>跡部にして欲しい事あんねや、
>引いたら遣ってくれるか?


ガキみたいな顔で嬉々として尋ねる彼奴に
僅か笑い、いいぜと約束をするも

>俺にとっては初めての場所
>籤の内容など理解さえしてはおらず



>開かれる紙、彼奴はとうとう
>引きたかった籤を見事二つとも引き当てて




妖しい薬の入ったビンを口元に充てられ
一気に飲み干すよう彼奴に言われては
約束だからと嚥下して




>変化は確実に訪れ
>手に負えぬ熱い熱を身体に孕み

>二つ目の籤に書かれた指示




強要させられる、行為






>プライドが高い俺を知っている癖に







熱を孕む体で高いプライドと闘いながら
気軽に約束をした己を呪い
相手をきつく睨み付けつけるも

プライドより
羞恥より


>己の身体は、正直で



熱に浮かされ甘い吐息吐き

独りでこなす行為に不安を煽られ

彼奴に腕を伸ばせば、優しく抱き締めてくる腕に
ほんの少し安堵を覚えて


彼奴に触れられる箇所から沸き立つ熱
>砕ける理性と共に、腕の中、果てて。


未だ冷めやらぬ感覚を持て余しながら
抱き締め返す身体から

次第に抜けていく、彼奴の力



>…お疲れだな、忍足



彼奴の温もりだけでまだ暴走しそうな身体に
忌々しく舌打ちし

薬のせいで疼く感覚を無理矢理押し込め
冷たい水を一気に内腑に流し込み


車を呼びつけ、やっとの事で乗り込む車内




>忍足侑士、跡部家7回目の泊まり決定。






…お疲れだな、忍足(ぎゅうぎゅうぎゅう)
行きたいと言っていた裏カフェ、連れて行ってくれて有難うよ(笑)
籤の内容には失笑したがな…(遠い目)


>御前と逢えて嬉しかった
>唯それだけは心から


毎日忙しい御前を体感できる週末
そのほんの僅かの時間が嬉しくて

>御前をずっと抱き締めて居たい


疲れている中、時間作ってくれて有難うよ。
また明日逢えたらいい、否、逢いたい。



今宵は眠る御前を腕に抱いて
>御前と同じ夢を見よう



其の温もりが、吐息が、声が
御前の全てが愛しくて


>離したくない、俺の傍から。



ゆっくり眠れ、忍足。
明日目覚めたら雨が落ち着いて居るといいな。



>愛しい御前の温もりを抱いて
>此の儘二人、緩い波に攫われようか


誰よりも愛しい御前。




>眠れ、俺の腕の中で。






>御前を愛してる
.

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