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◆◇秘密遊戯◇◆
┗490
490 :
跡部景吾
2007/07/18 00:45
風呂上がり
未だ止まぬ雨を窓から眺めては
同じリズム繰り返す雨垂れの音に溜息を吐き
緩く見上げた穹
銀の雫が飛沫く風景に
ふと彼奴の温もりを思い出して笑みを浮かべ
>微かに絡められた小指
>すれ違い様掠め盗られたキス
>僅か密着する身体から体感した
>彼奴の熱い体温
誰かに見られたら
誰かに気づかれたら
其ンな常識よりも
>触れた彼奴の身体だけに
>集中していた自分が居て
俺だけに届く御前の声
>あァ、ちゃんと解かってるぜ
>――忍足。
鈍色の穹眺めながら
今もまだ頑張っているだろう彼奴の
愛しい姿を心に想い
>御前が帰ってきたら
>其の身体を己の腕で抱き締めて遣ろう
俺が抱き締めるより強く
>屹度御前の腕が俺を包むンだろうが
御前の溢れる様な温もりに護られ
紡がれる甘い言葉に心地よく漂い
御前の身体を抱き締めては
その温もりに癒されて
>愛してる、と。
自然と口をついて出る言葉
ありきたりで
何度も聞いたら飽きねぇかと心配になる位
其れでも御前に告げて
己の気持ちを何とか伝えたくて
>毎夜遅くに
>疲れた身体で帰宅する御前
>跡部、ぎゅうしてや、
>其の言葉を聞くたびに
>堪らなく愛しくて
両手を広げて、出来る限り御前を包んで
強く強く抱き締めて
今日も、無事たどり着いたら善い
御前が、俺の元へ。
>御前が辿り付いたら
>苦しいくらいに御前を強く抱き締めたい
>雨音など聞こえないほど強く抱き締めて
>二人、緩い眠りの扉を開こう…忍足
早く帰って来い。
>かけがえのない、俺の宝物。
.
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