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香炉、
┗357
357 :
仁王雅治
2008/06/09 07:54
思い返せば俺の傍に居って呉た御仁等との付き合いは長く続かンかった。中には関係性を変え今も見護って呉とる孤月の様な彼奴や、逆に見護る羽目と成った仔猫も居るが。関係性を変えず、其して此ンなにも熱が醒めン彼奴と出逢った一年前の今日は俺に取って生涯と云っても過言じゃ無い程に忘れられン日で。其を彼奴も憶えて呉とって共に祝えた事が何依り嬉しかったり、為る。
出逢った場所が彼奴に似合わン場所で。一年前在場所に往かンと出逢えンかったかも識れンと想うと彼奴が彼処に居て呉た事に感謝の念すら抱いとる。
囁き声に応えて呉た事が切掛けと成ったンじゃが、まァ彼奴も(無論俺ですら)今の関係に成るとは露にも想わンかった。
運命…、と呼ぶには何かが違う気ィが為る。云う為らば…必然、か。良く理解らンが其うで在って慾しい。来年も亦、彼奴と共に微笑って居られる様願いつつ。
>>在日、御前に出逢えて良かった――
―――‐
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