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香炉、
 ┗378

378 :仁王雅治
2008/06/29 21:17


此時期に為ては肌寒い風が雨滴の隙間を埋める如存在為とって。暗雨は其ンな雫と風と掌を繋いで此地に舞い降りると云うのに其暗雨に濡れた俺の風懐は隙間許りが誇張為れ、(喩え錯覚じゃったと為ても)無意識に思考は沈む。多分其は贅沢な寂寥。或いは鳥滸しい程の慾。
何時からじゃろう、気付けば亦望蜀為るが儘に求めとる。最深く奈落迄、と。馴れちまう自分に恐怖を感じた瞬間でも満た為れとらン風懐は掌を伸ばす様脳細胞に信号を刻む。嗚呼、従順な掌に掴めたのは今も尚此雲霄許満たす暗雨の欠片――
(幾等濡らせど満た為れン。宛然咽喉の渇きにも似た感情を一体如何為れば良ぇのか、俺が識る術は一つダケ、…一つダケなンよ)


>>            // 渇望

―――‐

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