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香炉、
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498 :
仁王雅治(乱入)
2009/08/07 09:00
御早うさん。香炉君の更新記事だと思って意気揚々開いたキミ、朝っぱらから軽快な舌打ちを有難うよ。気持ちは解る。
柳の日記に俺の頁を設けて貰うなん恐れ多い話だが、瞑っとる様にしか見えんあの糸目から書いてくれと言わんばかりの目線を送って来よるけえ、御目汚し覚悟で少々贅沢に落書きをば。
此う云う時は何を書くべきなんかのう?
普段言えん事とか余り口には出せんかった想いを綴る、(然してあわよくば感動を誘ってみたり、)ちゅうのが一般的だろうと想い巡らせてはみたんだが。
其れで気付いたのは、俺は毎日毎晩、柳に言いたい放題言っとるんだな、て事。普段言えとらん事なんぞ、何一つ無いに近かった。
「有難うなん言えるか、」なーんてツンデレちゃんだったら、書く事が一杯有るんかも知れんが、如何せん俺は其んな可愛らしい子や無いらしい。
御免、と謝罪する所は勿論、有難うも御疲れさんも日々伝えとるし、我儘もちと言い過ぎる自覚が有る程散々聞いて貰っとる。
――…何時の間に、此んなにも心を開いて、心身を委ねられる存在になっとったんだかな。
折角の完走祝いちゅう事で、俺が此の日記と出逢った時の事でも話そうかの。
近々目出度く完走するに当たり、もう一度挑戦しようと思っとる事が有る。御前は覚えとるかね。俺が、御前の日記を過去に遡って読めん、て言った事。
恋人になると、相手の事をもっと知りとうなって一頁目から読破したりする人が多いだろう。俺には何故其れが出来んのかと、色々考えてみた。
若し、香炉君と友人と云う間柄の時期が無かったなら。彼が何んな人間なのか、何んな風に過ごして何を思って遣って来たのか、全く知らなかったら俺も読んどったかも知れん。
香炉君と一番最初に接触したのは、2007年12月の集会、会話も出来んカオス状態だったんだが。
其の後に此の日記を読み始めた訳では無かった。
実は、もっと前から読んどったんよ。其の年の8月末、もう二年も前の話になるのう。
御友人の跡部が主催した大きな夏祭り集会が在った時、御前とは直接接さなかったが、寄せ書きか何かで御前の恋人サンが日吉若だと知ったんじゃ。
…で、当時の俺は三度の飯より日吉若が好きだったけえ日吉名義の個人日記と交換日記は勿論の事、日吉若を恋人に持つ奴の日記は知る限り読んどった(…)
其の内の一冊として覗き始めた数ヶ月後に出会って、御前と恋人サンの事も微笑ましく見守らせて貰っとったし、惚気が得意じゃねえ俺にとっては羨ましく思えたりもした。
アドレスを交換したのは確か昨年の8月で、其の頃には俺にも恋人が居ったけえ、ダチとして阿呆な話やら何やら緩く話して来たが。
二年間も間接的、直接的に御前の事を見て為人を知って来たから、御前の前の恋も応援しとったからこそ、いざ自身が御前と恋仲になった後で其れを改めて振り返るには厳しさを感じた。醜い嫉妬心て奴が働くらしい。
不思議な縁じゃな…、あの頃は、まさか一年後二年後に、御前と此うして寄り添って過ごしとるとは思いもせんかった。其れにしても、8月は縁が深いのう。
友人同士の型に填まっとった俺等が、香炉の名も端の名も背負わず一人の柳蓮二、一人の仁王雅治として出逢ったんは、神の思召しだったのかも知れん。
…なんつう柄でもねえが、単なる偶然と呼ぶには妙にドラマティックな展開に思えてならんのよ。
俺が未だ克服出来とらん此の日記だが、完走したら、もう上がらんようなって深く沈み眠りに就く。
周囲の意識が新しい日記に移り、此の日記を思い返す人が減って行くんは淋しいモンが有るけえ、今後は俺一人でも手に取る存在で在り続けたいと思う。
此の日記の時が止まって初めて、読み返せる様な気がするんじゃ。
一等愛しとうよ、柳。
俺は此れからも、御前さんの日記の、一番の愛読者で居ると約束しよう。
長い間、御疲れさん。
> 『端っこの美学』 仁王雅治
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