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桃色焼肉屋EX
┗314
314 :
切原赤也
2010/01/07 21:04
付き合い長ぇと言いつつ最近は誕生日と正月位しか話す事がなくなってた某さんが、実はひそかに日記をつけてたって在りかを教えてくれて、
半分以上も埋まってる日記を見てアホだっつったら悪態を吐かれたけどあの人の口が悪ィのは毎度のことだ。
俺は字を読むのがそれこそアホみてぇに遅ぇしむしろ苦痛を感じるタイプだけど、
知った人のリアルな恋愛事情が綴られた日記は案外飽きないもんで、一人の人間の酸いも甘いも浮き沈みも山も谷も覗き見てしまって、俺も一緒に人として一つの山場を越えたような気になった。
胸いっぱいのまま、本人には面白かったって簡単な感想を言ってみたら同じくらい簡単な返事が返ってきて、
俺のボキャブラリーの貧困さのせいでこのエキサイティングな気持ちが絶対伝わってない!と不満に感じたから、
俺もひそかにここでちゃんと感想を書こうと思ったけど昨日が今日になってもやっぱり俺のボキャブラリーは貧困だった。
でもその日記の中の人は、本当に俺が知ってるその人が書いたのかって疑いたくなるくれぇに、どこにでも居る、普通の、恋に一生懸命なただの人だった。
泣いたり笑ったり幸せだったり不幸せだったり弱音を吐いたりニャンニャン言ってたり。
だから俺安心した。
恋愛っていいっスね。
宇宙は果てしなくでっかいけど、俺の回りはちっちゃくて平和だ。
余談。
日記を読み終わって、色んな意味で満ち足りた気分で居たら、丁度先輩が俺の部屋に入ってきたから
「先輩、俺のこと好き?」
なんて珍しく聞いてみたら先輩は、
真剣に鏡覗いてピンセットでニキビを潰しながら
「あー
」
と言った。
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