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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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12 :
跡部景吾
2007/06/18 22:00
好きな映画がある。
シナリオよりも、寧ろ音楽に焦がれてどうしようもなかった。
別に、あんな恋に憬れて居る訳じゃねぇ。
好きな人が居て、大切で。
其れなら、自分の欲望より大事にするべきモンがあると思うからだ。
だから、ソイツの結婚式を打ち壊して連れ逃げるなんてつもりは無ェ。
だが其れは、俺に其処までの度胸と勇気が無いだけなンじゃねぇか、とも思う。
確かな未来を捨てさせても、「其れ以上」を捧げる、確信が。
乗り込んだバスの乗客に老人しか居なかったのは、二人の刹那的な関係を暗示しているのだと誰かが言っていた。
信じたくなくて、目を背けたのは。
手を取って走りたい、誰かが居たからなのかも知れない。
何もかも捨てさせて尚有り余る程の幸福を分かち合えるなら、喩え其の先が苦難に満ち溢れて居たとしても。
本望だ、と笑えるンじゃねぇだろうか。
××○○
メイン携帯を会社ごと変えよう、と検討中。
毎回アドレスを変える度に、忘れ物がある。
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