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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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136 :
跡部景吾
2008/02/17 10:19
数え切れねぇ程のチョコレートに埋もれたバレンタイン。
迎えの車を3台呼んだがそれでも乗り切らず、ヘリで家迄運ばせた。
さて、…悪夢の始まりだな。
チョコレートやら生花のラッピングで出来た山の何処から手をつけた物か分からねぇ。
取り敢えず殿に現状の写メールを送信してみたが、アイツも似たり寄ったりだった。
本命ッポイ女のチョコレートは断る事にしてるところも、同じ。
手軽に騒げる存在が欲しいっつう位のヤツは受け取って置くが。
そんな大層な気持ちを込めてくれたソイツに対して俺が同じだけの気持ちを返せる筈も無ェから、それも誠意だろうと思っている。
一番先に目に付いたのは、物心ついた頃から毎年届くブーケ。
今年も優しい香りを俺に分けてくれた。
花は、好きだ。
だが花の種類に詳しかったりといったところで、女みたいだと笑われた事がある。
思わず理由を尋ねちまったが、「だって花なんか女が好きな物だろ、みんなそう言うぜ」と答えるばかりで。
みんなとは誰の事なのかと尋ねたところでせいぜいソイツの周囲の4、5人や見知らぬ誰か数人がいい所だと思うが、大衆の価値観に任せるのは俺の最も苦手とする考えの一つだ。
モラルや美学は自分の中に在れば良い。
俺はそれを芯として生きているつもりだから、別に他者と違う行動を取る事を苦にはしねぇ。
「みんな」に合わせるハーモニー、調和は確かに大事だろう。
しかしそれが間違った方向に進んでいく時、誰も違和感を覚えねぇのは恐怖なんじゃねぇのか。
別に誰かを批判するつもりは更々無ェし俺が花を好きだと言ったところで迷惑を掛けた事は無ェのだから、俺の好きにさせてくれりゃ良いのにと思っちまう。
皆違って皆良い、だろ。
その方が退屈しねぇ。
美しい物を愛する気持ちは生物の共通項だろう。
ただ「美しい」と感じる基準が人によって分かれるに過ぎないンじゃねぇかと。
どうでも良いが無気力過ぎると毎日言われる。
熱血漢気取ってた時代もあったが、所詮は低体温か。
早く春になれば良い。
雪は好きだが、思い出が多すぎて。
雪と一緒に誰かの想いもしんしんと降り積もっていく様で、妙に不安になる。
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