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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
 ┗166

166 :跡部景吾
2008/06/04 04:38

弱さを隠す姿は強く、それでいて脆い。
俺が姫に惚れた切欠は恐らくフィーリングだが、話す度に好きになるとは我ながら如何しようもねえ。
受け取った言葉を読み返す事は多い。
その時に気付けなかったアイツの意図に改めて気付く事もある。
微かなサインを無視しちまった己にひどく嫌悪するが、悔やむっつうより次回こそは直ぐに気付いて目一杯撫でてやろうと強く思う。

もう三年。まだ三年か。
三年間ずっと御前だけを見て来た。
他のヤツに目移りしないのかと聞かれた事も一度や二度じゃねえが、想い合うから好きでいる訳でもねえだろう。否、俺個人の考えだが。
迷惑なら口には出さねえ。ただずっと好きだ。
畜生、何でこんなに好きなんだと苛立つ事も無い訳じゃねえ。
それでもアイツが何処かに存在していると思うだけで、俺はこんなに幸せだ。そっちの方がずっと大きい。
15年の歳月しか生きてねえ。愛を語る程長く生きちゃいないのかも知れねえが、今の俺の世界では御前への気持ちが愛だ。俺の思う精一杯の愛だ。
何時か姫に聞いた、あの話だが。

「あなたと居ると」
「月が、」

―‥否、どうやら俺は漱/石ほどロマンを解しちゃいないらしい。
アイツと居られるその瞬間、月を見る程の余裕すら無ェ有り様だ。

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