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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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191 :
跡部景吾
2008/06/12 17:47
「なァ、御前って。何となくナ*ウ/鹿に似てるよな。」
『…はぁ?』
遂に可笑しくなっちまったのか。頭が。とさも嫌そうな顔で言わちまって俺の硝子の心はズタボロだ。否本当だぜ。ナイーブなんで其処の可愛い猫ちゃんは俺様を慰めてくれ。
『女の子じゃんか』
「確かにあっちは柔らかそうで美味そうな女だが―‥嗚呼、勘違いするな。御前が不味そうッつう意味じゃねえよ」
『や、別にそこ気にしてねぇから。髪型もちがうし、俺、2次元で言われたことあるのきたろーだけだったんだけど』
驚いた。よもやアイツがそんな勘違いをして居ようとは。あの少年と神尾では大違いだ。
「髪型だけじゃねえか。御前はあんなに頭が良くないぜ。」
『喧 嘩 売 っ て ン の か 跡 部』
「悪ィ。俺様正直者で。」
『おっま、おまえなんか、リズム落ちちまえ!』
俺も大概敵を作り易い性格をしていると自覚してはいるが、生まれて初めて投げ付けられた呪いの文句だった。否寧ろ御笑いの世界なんじゃねえのか。
「…、解った。…で、別に顔じゃねえンだよ」
『え、そんな落ち込むなよ、悪かった、言いすぎた。んでもって俺あんなにいいこじゃないぜ』
何時もは暴言の数々を此れでもかッつう位吐きやがる癖して何故謝る。どうやらアイツにとっては最大限の悪態だったらしい。リズムってンな大事なのか。神尾族にとっては大事なのか。俺様にとっての「アーン?」とどっちが大事なんだ。然し俺は滅多に其れを言わねえからきっとアイツらのリズムの方が大事であるに相違無ェ。
「別に落ち込んでねえ。そして良い子悪い子で言うなら御前は恐らく良い子の部類に入ると思うが、其処でもねえ」
「変な生物を好む所だ」
アイツが見た目の可笑しい生き物を好むってのはこれまでにも日記に何度も書いて来たが、蟲を相手に平然と触れるその根性は何処か姫/姉さまに通じる物があると感じられた。少なくとも俺には。性格も近いものがあると強く思う。
『変じゃねぇよ…!でもさ、俺、蟲いっぱい出てくるじゃん。あいつら、けっこう好きなんだ』
其の一言で殆ど肯定しているも同じだろう。同じメッセージの中で相反する否定と肯定をやってのける技術には舌を巻いた。
『特にさ、ぎちぎちおっかけてくるやつ!俺のすっげぇすきな生き物にちょっとだけど似てんの』
そう言ってアイツは1枚の画像を添付してきた。アノ/マロ*カリ/ス。カ/ン/ブ*リア紀最大の肉食生物であったらしい。捕食システムについても詳しく説明された。因みに名前の意味は「奇妙なエビ」。
アイツは食用のエビを奇妙だと言って嫌う癖しやがって、それに更に輪をかけて奇妙との名を戴くソイツを何故好きだとか言えちまうんだろうか。
マイナスとマイナスでプラスになるみてェに変と変が重なると普通に戻るのか。一周して戻って来るのか。
そう言えば王の蟲(検索避け)はアイツがこれまた好きなクマ*ム/シに似ていない事も無い。
それについてもかなり情熱的に話しやがっ…基、話してくれたぜ。何でも生まれ変わったらク/マ*ムシになりてェのだそうだ。
あんな外見に生まれてくるのは御免被りてェが又コイツに会えるなら其れも悪くないかも知れねえと、呼吸困難に陥りながら思っていた。
そしてナ*ウ/鹿よ。似ている等とほざいて悪かった。アイツは単なる阿呆だ。
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