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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
 ┗209

209 :跡部景吾
2008/06/26 12:34

昔、姫と観た映画をビデオ屋で見つけて借りて来ちまった。古い映画だ。役者が未だ若い。
シリーズ化までした作品だから古いながらに知っている奴も居ると思うが「大/逆☆転」ッつう奴。
此の先は知らない奴にはまるで解らねえ展開だろうし果てしなくネタバレしている為、閲覧注意だ。



















あれは痛快なコメディ映画だが姫には如何もしっくり来ないエンディングだったらしい。幾ら何でもやりすぎだと零していた。相手も同年代のサラリーマンだったなら良かったのだろうが、アイツは年寄りに優しいからな。なのに一つ上の俺に何故こうまで冷たいかは甚だ疑問だが。

「牧場にいくんだ!」

アイツは不意にそう言い出した。

「農業系の取引が多かったからそのコネであの2人はあの後牧場に行って、最初はいろいろ文句たらたらなんだけど、自分の手で生み出したバターとかの味に心打たれるんだ。」
「昔は数分で何十万ドルも稼いでたけど、何時間も働いて、下手したら現物支給でさ。」
「周りの人にも最初はいろいろ文句ばっかりなんだけど、ノウハウも何も知らないのに親切にしてくれたりして、裏に思惑のない優しさを受けて」
「お金を介さない付き合いを知っていくうちに、悪くないって何となく、思うんだ。」
「マテリアルな世の中や欲望から離れて、毎日が簡素だけど豊かで、実感ある生を送るんだぜ!」

何 処 の 世 界 の 話 だ   

余りに可哀想に思った為に、自分を納得させるエンディングを用意したらしい。因みに俺が知る限り姫は少なくとも他に三本、アナザーストーリーを用意してきた。プランBと言うよりその後の妄想だ。そして其れで満足するらしい。
ならば俺も、そんなパラレルワールドを信じても良いのかも知れねえ。

『ンじゃ姫が俺を好きに成ってめでたしめでた「や、それはありえないぜ!」

せめて最後まで言わせろ。

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