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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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272 :
跡部景吾
2008/11/04 21:23
「愛しいと云う字を『かなしい』と読むことが出来ないような想いならば」
――それは愛じゃない。本当にそうなのだろうか。余りに躊躇いのない言葉だったから、少しばかりの疑いが生まれた。‥そして情けない話だが、迷いが生じた時に聞きたい声は他ならぬアイツのもので。
(いつ如何なる時だろうと姫の声を聞きたいのだろうとは言ってくれるな。当たり前の話だ)
そして微かなサインを、何時だって姫は零さずに拾ってくれた。
『ンー?そんなコトかよ』
『別にソイツの愛じゃないって、それだけの話だろ』
笑って口にする言葉は、常に真理だった。何でもない一言で、俺は常に赦されている。―‥御前にとっての自分も、そんな居心地の良い場所であって欲しい。そんなガキ丸出しの望みも、どうか笑い飛ばしてくれ。
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