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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
 ┗30

30 :跡部景吾
2007/07/11 12:16

この間は監督の都合で部活は休み、生徒会の仕事も落ち着いてたンで当然の様に図書館へ。
俺は比較的本を読むのが速い方、なンだろう。
某ダ.ヴィ.ンチ暗号本は一時間半弱で完読。暇潰しにもなンねぇな、とジローには笑われたが。
だからこそ、何度でも繰り返し心に刻みたい本もある。
旅行なんかの時には何冊も必要だろうと忍足に気を遣われたが、実のところ其の一冊だけで事足りちまう。

ガキの頃、人間が一生で読める本はたかだか二千冊程度だと誰かが言うのを聞いて。
実際図書館に足を運んでみては、此の先の人生を全部費やしても本棚幾つか分の情報しか知り得ないのか、と半ば絶望した事を覚えている。
何だって知りたくて、片っ端から紐解いた。
そうして出会った知識は俺の糧となり、あの驚きや感動の欠片を手繰り寄せ、こうして今もゲ.ー.テに思いを馳せる。
焦りはもう無ェ。

其れでも、あの感覚が忘れられずに。
初めて本を開いた時の、驚きと感謝を。
何処かで感じ取りたくて、「何か」を探して居る事も事実だ。
本との出会いは、直感でしか無ェ。
大海から、一握の砂を掬いあげる様な出会いを求めて。
背伸びをして、幼い頃は視界にすら入らなかった其の場所に手を伸ばす。

さァ、俺の知らないモンを見せてくれ。

重たい表紙を持ち上げたところで、忍足が邪魔に入る。
図書館では怒鳴れねぇ、其の侭ジローに手を引かれてファーストフードへ連行。
本は鳳が棚に戻してた。

ジローは食ってる傍から零してばかりで、忍足は店員をナンパ、其れを見た向日に蹴り入れられてやがるし、宍戸と鳳はソイツら見ながら笑ってばかりで止めやしねぇ。
テメェら、公共の場で何やってやがンだよ。
嘘みてぇに不味いコーヒーを飲みながら他人の振りを決め込む事も出来ず、意識して声を荒げる。

俺の知らない事なら、コイツらが見せてくれンじゃねぇかな、なァんて。
少しだけ期待もしながら。

>あー俺メ.ガテ.リ.ヤキどないしよ。普通のテリ.ヤキ食うた後、て微妙やんなぁ。

…割と、どうでもいい事ばかりだとしても。

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