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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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335 :
跡部景吾
2009/12/13 15:45
被った埃は拭い去ったのに、改めて見ると此のノートは案外くたびれてやがるな。…それが歴史ッつう事なのだろうと、何も分かってねえ癖に何となく分かった振りをしてみた。
誕生日を祝ってくれた奴等、どうも有難うよ。直ぐに連絡が出来なくて済まなかった。呆れてねェ事を祈りつつ、又メールを送ってみてもいいだろうか。…嗚呼、忘れている場合は特に気にしねえ。直ぐに思い出させてやるぜ。
――「振り返るには少しばかり甘過ぎる」と言ったら、久し振りに声を掛けた猫の野郎に「苦過ぎるの間違いじゃねえか」と言われた。それにしても数ヶ月振りの会話一発目が挨拶よりも先にコレっつうのが、又俺達らしいな。
俺にとって彼奴から与えられた物は、例えばそれが痛みであったとしても蜜に等しい。「新しい恋をするならば、その記憶が思い出に変わる前に」と何時か誰かに言われたが。…きっと何時でも比べちまうのだろう、そんな最低男に成り下がるのだろうと既に予想がついちまうから御免被るぜ。
―――――――
元気そうで安心した。…と思っていたが、どうやらメールを貰っていたらしいな。悪ィ。今気が付いた、と杏ちゃんへ。
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