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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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342 :
跡部景吾
2010/02/24 02:05
「桜が咲く頃には、」
命あるものだからこそ、終わりの無い関係など有り得ない。
其れを一応理解していた知り合った当初の俺は、桜が咲く度に御前を思い出すのだろうと思っていた。
実際は御前を思い出す事など無くて、思い出すどころか忘れる気配すら無くて。
短すぎる時間が残した多すぎる欠片を時に無意識に、時に意識して掘り返しては、無力な自分を思い知る。
所詮はガキでしかねえのか。無様に喚く程度か。
――桜の花が舞い散る様は変に潔すぎて、嫌いになっちまいそうだと近頃よく考える。
そんな筈も無いのにな。
そんな事、出来る筈が無ェのに。
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