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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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349 :
跡部景吾
2010/07/03 14:20
我ながら随分と思わせ振りな終わり方をしたモンだと、日記帳を開いて最後の頁を眺めては又閉じる作業を繰り返していた。
此処で他の奴の手を取ったとして、其れには其れなりの幸せがある様な気がした。
そしてそんな時が来るとしたら、このタイミング以外では有り得ないッつう思いが有った。
…だが、矢張り俺は此れでいいらしい。
未練タラタラの俺はきっと相手を苦しめるだけの存在にしか成り得ず、アイツを忘れなければならねェ幸福など必要無い。
御前を忘れて得る幸福なら、俺にはそんな物必要無い。
御前は嗤うだろうな。其れとも怒るか。
――そんな事を考えているだけで満たされる錯覚を胸に抱く。
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