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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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59 :
跡部景吾
2007/10/02 09:43
早朝だから客は来ないと油断していたのかも知れねぇし、其処まで考える余裕に欠けていたのかも知れねぇ。
語学研修に行く位だから忍足は勿論ドイツ語が理解出来る訳で、そんなアイツの存在に気付いた俺は思わず電話を落としそうになった。
誰だって、箪笥の中に骸骨を隠してンだろ?
秘密が無いヤツなんざ居やしねぇ。
俺にアイツの腕を振り払わせたものは怒りでも何でもなく、訳の分からないプライド。
どんな顔をしたら良いか本気で分からなくて、追い掛けて来る足音に怯えて。
何事も無かったように土産の月餅を頬張る姿に、心底安堵したのに。
> 「俺なら、ちゃんと居るんに。」
聞こえなかった、振りをした。
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