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拝啓、愛しのペリカンウナギ殿。
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86 :
跡部景吾
2007/11/19 20:48
「未だ、彼女を愛してるんだな。」
口に出さなかったのは、自信が無かったからじゃ無ェ。
寧ろその逆で、答えが余りに明白だったからだ。
「切なくは、ないのか、」
水で流して飲み込んだ言葉は、喉に刺さった小骨だ。
聞く勇気が無いンじゃなく、俺に受け止める勇気が無ェからだろう。
俺の方が、やるせない。
見ている俺ばかりこんな気持ちにさせて、自分はまっさらな侭で。
今度会う時には、俺に紅茶を淹れさせちゃくれねぇだろうか。
貴方と云う存在を、どうしようも無く誇りに思うから。
彼女が好きだったと云う菫の砂糖漬けを、今日久し振りに食ってみた。
悪かねぇが今の俺には甘過ぎて、塩辛いモンが欲しくなる。
きっと恋をした時も、こんな気持ちなのだろう。
そうであったら良い、と。
此の気持ちを何処かで覚えて置きたくて、ペンを走らせる。
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