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チャラ人生代表者一名。
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354 :
丸井ブン太
2009/03/14 17:32
遠征の帰り、朝から何も食えなかった俺も流石に腹が減って来た。駅迄戻る道沿いにケーキ屋を見つけると、チョコレートの甘い匂いがして釣られるように中に入った。ガラスケースにはチョコレートの他にもアップルパイ、ティラミスにシュークリームも。
店のお姉ちゃんが笑顔で言う。「彼女さんにですか。ホワイトデーのサービス実施中ですよ。」
ん。彼女。彼女…じゃないけど、大事な恋人に。姉ちゃんに負けない笑顔で頷いて、チーズケーキとガトーショコラ、苺のムースとショートケーキを買って帰る。買いすぎだって財布が泣いてる気がしたけど、一部は俺の晩飯だから大丈夫。
そういえば、今日鞄の中で何回か振動してたような。
傾けないようにケーキを運ぶ帰路で、早朝見たきりだった携帯を開いた。液晶が俺を眩しく照らす。
ああ、もう。
多分俺、家に着いたと同時にベッドに駆け込んで爆睡しちゃうだろうから、明日の朝思いっきり抱き締めて撫で回してやる!と思った。
結局本当に寝ちゃって、ケーキは一つも減って無いんだよネ。
今朝(昼だったか。)彼専用の振動で起きて一回遣り取りした後、久しぶりに開いた「流行りの小説」の白い紙の匂いは新鮮で、文字が思ってた物の三倍くらいデカかった。なんかおかしくなって、布団の中ににやける頬を擦りつけた。
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