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チャラ人生代表者一名。
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359 :
丸井ブン太
2009/04/01 21:49
隠してたことがあるんだ。
会えない夜に、淋しい夜に、携帯のランプが光る。名前の通りの色に光る其れを掴んでから返事を短く返す。
ソファの上で放り出した脚を床につけて、そこからはゆっくり歩く。誘われた場所に赴くと、黒い瞳が外灯に照らされて茶色に光る。抱きしめられて優しく梳かれた髪の感覚にスローモーションで目を瞑った。
記念日は存在しない。終わりも無い。いつの間にか、会えばそんなことをするようになっていた。
ダウンの袖が寄り添う俺の体温で温かくなった頃、部屋に着く。何度この道を歩いただろう。その数だけ物貰いを作ったみたいな気分だ。そう気づいたのは、背中を押しつけられたベッドの上。俺を跨いで覆い被さる彼は俺の名前を呼ぶことは少ない。それでも愛を感じる瞬間は複数あるから。
波間に寄せる強引な拍子は、俺を満たす。恥ずかしいのはいつまで経っても同じだなあ。天井が揺れてる。
そうだ、名前を呼んでくれと言ったことはないんだ。
ともだち、トモダチ。ただの唯の、セックス・フレンド。
今迄さんきゅー、赤也。こっからは唯の友達。
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