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My Sweet Valentine
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135 :
柳生比呂士
2009/02/01 04:42
# 【紳士の気紛れ】と告げた真意 #
2008.01.中旬 某日
仁王君の特別に成れるなどと思わず、親友の立場で満足しようと抑制し、それでも深まる恋情に誤魔化しは利かずに葛藤をしながら会話や戯れな挑発を楽しんでいた頃。
あの時は、どっちが攻めらしいとか勝負してみるかなんて、実行することさえあやふやで、冗句としていた頃。
密か、……私は本気でした。
受身の立場が根本的に性分ではなく、相手もそれは同じ。
遊びとした挑発も駆け引きも平行線で、いつも収まりは同じ。
募る想いだけが日々変化していました。
だから、拙い思考も芽生えた。
いつもの挑発に乗じて、私は賭けてみた。
> 駆け引きもプライドも関係なく、私を抱けますか?
あくまでも常と繰り返す挑発めいた態度を装って。
『若気の至り』
そんな免罪符を掲げてくれてもいい。
『誘われたから乗った。』
それで成立する一時でもいい。
たった一度だけでも、彼に介入出来るのであれば…慣れない立場でも構わない。
そう思うほど、あの時の私は焦がれていた。
そうして待った彼の答えは、「Yes」では無かったけれど。
残念と思ったのが本音。
反面、安堵したのも本音。
押すのも押されるのも弱いんですね、と揶揄して冗談にして済ませたけれど。
仁王君は、誠実だった。
遊びでもそういう事に流されない彼にまた惹かれて。
その数日後に想いが通じるなんて予想もしていませんでした。
思えば、仁王君も私を想って関係を大切に保ってくれていたのでしょうね。
自分の浅はかさに笑えます。
紳士など、そんな顔は彼の前では容易く剥がれるものです。
一年経った昨今。
今の彼なら、抱いてくれなんて云おうものなら飛びついてくるでしょうけど(笑)
私もあの時のような拙い駆け引きはしなくなりました。
素直な私を仁王君は受け入れてくれる。
言葉を、思いを、時には身体を。
欲して、求められて。
ひと時で終わらぬ関係で良かったと、「Yes」と頷くことのなかった彼の誠意にいつも感謝しています。
ありがとう、愛しの仁王君。
また来年も、変わらぬ恋情と愛情を誓います。
―――――1st Anniversary.
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