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-SLEEPING FOREST NEST-
 ┗317

317 :千歳千里
2008/10/30 20:49

真っ直ぐに俺を見据えた瞳は、
此の惑星-ほし-と同じ
涙色をしていた。


 


誰かの心を奪うのは快感で、
だけど呆気無くて
奪われたいと想っていた。
ただ、奪われるべき心が在るのか
分からないまま歩いて来た。
愛しいと想える対象は見付かっても
恋しいと想えた人間は一人も居なかった。
先の見えた物語
沸きもせず冷めもしないプールは
其れなりに心地好かったものの、
閉じた目蓋に何時も憧れた、海。

すべてが、御前と巡り逢う為だったと
都合は良過ぎても、嘘じゃないと
言い切れる程に信じている。

ひかるの、俺を真っ直ぐに視る眼差し
見透かすようだと思っていたら
本当に見透かされていたり、
とても心地良い。
ひかるの、瞳が好きだ。
よく微笑ってくれるようになった。
はにかむ仕草は可愛くて、
ぷちりと摘んで食べてしまいたい。
そっぽを向いても可愛い。
心は何時でも真っ直ぐに
俺を向いてくれている。

ひかる
ひかる

ひかる

御前が恋しい。
御前の処へ今すぐ行きたい。
浮かぶ詞は最早御前の名前のみ

其の温かな身を抱き締めたい
壊さぬようにそっと

きつく抱いて欲しいと御前が言うのは
恋しい心が苦しいからか
苦しい胸を俺の腕で凌駕して欲しいからか
上手く言えずとも
今は理解る、御前の気持ちが

願うことは、
切ない色の其の瞳に
移り行く季節の中に
俺が何時も映っていたい。


 


(御前は俺の心を奪ったのか、)
(俺に心をくれたのか、)
(考えてみても、答えは何時も)


 


君のことが大好きだから
ぜったいに離したくない!

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