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-SLEEPING FOREST NEST-
 ┗320

320 :千歳千里
2008/11/11 19:43

俺は白石の為ばかりで、
自分の為になんにも無い…
ように思える、らしい。

でも俺は
俺がそうしたくて全部やってて、
其の総てが
最終的に彼の為になっているのだけど、
其処に在る俺の意志が彼を
心配させるなら、
彼の笑顔を曇らせるなら、
俺はどうしたらいいんだろう。

(此れが駄目なんか…)

知ってる。
彼を幸福に出来るのは俺で、
同様に、或いは其れ以上に
彼を不幸にするのも俺だ。
なのに彼を離したくなくて、
彼の幸せを願いながら
勝手な男だと思わないか。
不幸を知ることも幸福だと
思えるのだけど…
彼には唯、幸福をと
願ってしまうよ。

彼の許へと冷たい雨が降りしきるなら
俺は両手を広げて傘になろう。
雨がやがて雹になっても
雹がやがて槍になっても
俺は傘で在る事を止めないだろう。
彼は優しいから
俺を見つめる彼だから、
傘の内側には
青く澄んだ空と、
美味しそうな綿菓子雲を浮かべておこう。
彼は優しくて、心配性だから…

なんて

彼に深々と槍が突き刺さる光景を
見たくない、俺のエゴイズム。
彼を護れない自分は嫌だから、
彼の為に身を削り心を労することが
彼をどれだけ悲しませ、
どれだけ苦しめるかも判っていて
俺は
此の身を呈すのに、躊躇いは無い。
此の背がハリネズミのようになっても、
彼を抱き締めるのに
何の問題も無いけれど…
抱き締め返してくれる彼の
可愛い指を傷つけちゃっても大変だから。

槍が降ったら逃げようと思う、
彼の手を引いて。
雹が降ったら逃げようと思う、
彼の手を引いて。

雨が降ったら…相合傘やね。
俺が傘になることはない。
俺が傘を持ってあげたらいい。

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