top
┗
月時雨に詠う
┗10
10 :
忍足侑士
2007/11/19 09:33
宵闇を見上げて歩く
強い風に洗われた綺麗な空に
ぽっかりと浮かぶ目映い月
天空に鏤められた星も煌き
地に近い空には一際輝くフォーマルハウト
昔、二人夜空を眺めて
彼の星はあれ、彼の星はあれと二人指差して
肩を寄せ合った温もりをふと思い出しては
一人立つベランダから星空を眺め
口角を僅か引き上げて
読み上げる星空の星座
彼れはカシオペイヤ
彼れは白鳥座
夏の大三角形は未だ活躍しとるな、
夜が更けたら二人肩を寄せ合い
北斗七星でも捜そうやないか、
懐かしく甘い感覚が胸に蘇る
あの時手にした温もりが消えた夜
>世界が閉じた音が為た
切ない程に甘く残された爪痕
>御前も今同じ霄を見とったらえぇ…
.
[
返信][
削除][
編集]
[
Home][
設定][
Admin]