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月時雨に詠う
┗192
192 :
忍足侑士
2011/06/16 11:04
腕の中、甘える様に身を寄せる景吾を抱き締めて
此奴が胸に抱えて居た沢山の不安やもどかしさを垣間見た昨晩、
…もっと早ように謂うたらえぇんに、限界まで我慢しよる景吾の忍耐強さに、思わず溜息が出てしもた
漸く聞けた、彼の不安
纏まる言葉を探して、意識さ迷わせとった此処暫くの期間は本真しんどかったやろうと思う
俺が今阿呆みたいに忙しいて、景吾は景吾で気遣いから遠慮してしもたんやろうとは解っとった
…せやけど、どない俺が忙しいかて、もう独りで不安抱えるんはアカンで?
ちゃんと謂いや、聞くしか出来へんでも聞いたるさかい無理して強く在ろうとせんでえぇ。
こないだ景吾と見た蛍、彼の瞳を揺らした滴の正体も漸く解った。
光の乱舞に、生命の煌めきに
優しい彼の心から溢れた其れは、決して弱さからやない。
せやから、もう心を偽らんで
>御前の裸の心…俺に全部見せや、景。
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