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月時雨に詠う
 ┗198

198 :忍足侑士
2011/07/07 18:22



(7/8 23:05)







七夕の夜に見た梦は、景吾が他の誰かと月夜の下、肩並べて仲よう歩いとる梦やった

近くに居るんに聲も出ぇへんで、唯二人の背中を追いかけるように視線を据えるだけ、







蒸し暑さで目ぇ覚めて、嫌な汗混じりに濡れた首もとを掌で拭い
汗で張り付いた前髪を指で掻き上げては、隣に眠る景吾の姿と穏やかな寝息に安堵為た




織姫と彦星はどないな梦見せてくれるんやて半ば腹立たしいて、
学校の合間に脳裏にちらつく其の梦が気になって仕方ない



偶々クラスの女子が梦占いの話題しとって、
何の気なしに聲掛けて聞いてみた。


>恋人さんと巧く行かない梦は逆夢だから平気だよ、


明るい聲で答えてくれた彼女の言葉に俺は半信半疑で
…屹度俺は腑に落ちへん顔為てたんやろう、

大丈夫、と軽く叩かれた肩で漸く力が抜ける


>寧ろ、巧く行ってる梦の方が関係が危ういって梦占いの本に書いてあるもの、




占いを頭から信じるんは剰り好きやないんやけど、
公式で謂われとるんやったら本真の殊、なんやろう。
――…そうなんや、と思い込む殊に為た。





>御前は七夕の夜はどない梦を見たんやろう、






週末、景吾と出掛けた時にでも聞いてみよか。


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