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月時雨に詠う
 ┗203

203 :跡部景吾
2011/07/15 17:37






トパーズ色啼く、白鷺砂の夜。
浪打つ子守唄が囁に躍り、彼奴に焦がれ続けた刻、…膿める熱を唯必死に手繰り寄せる。



星祭、奇しくも瞬く雫石が御前との明日を結う彼れは。
――…梦じゃァ無かったンだろうか。








# 御前の雨に為りたい、
御前の、御前だけの。
だから、


俺だけ、求めて呉れよ。
ずっと、


>>


…なァンて、俺が希求為るのが可笑しい噺。
求めるばかりで、何も与えちゃいねェのによ。



――…笑っちまうぜ、





.

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