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月時雨に詠う
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56 :
忍足侑士
2008/08/09 21:57
一つの季節が過ぎて
新たな季節が巡る
信じてた聲ももう聴こえへん、礎は過去の宵闇の彼方に埋没しよったのを実感為た
過ぎる季節に流されて
二人聴いた音楽も
伸ばした指先の彼方、遙か遠い虚空に、
まるで聞こえよるのに聞こえへん旋律のように唯ひっそりと響いとる
夏の陽射しが好き遣ったんは
御前が隣に居ったから、
灼熱の太陽が眩しかったんは御前が隣に居ったから
もう聞こえへん過去の音たち
此から伸ばす指の先には
触れられへん愛しい想い
空虚、て言葉をようやっと理解出来た俺は
此の独り、何を見つめて歩いて行くんやろうと
唯闇雲に、思考の淵に沈む
今まで心の支えで居ってくれた御前に
穏やかな追憶で支えてくれた御前に
>ようやっと、謂える
有り難うとさよなら。
>ほんまに、おおきに。
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