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羊の絵筆、七つの恋歌
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496 :
芥川慈郎
2008/11/22 08:26
#吐く息が白く、冬空に散った。
#悴む指先にキスがしたい。
すっかり冷え込んだ。
携帯を弄る指先が悴んで動かない。
あー、もう冬なんだ、ナンテ耽る。
アイツと出会ったのも冬だっけ。
時の流れは早くて遅いよね。
手首を強く握って、
指先から血を押し戻して。
開閉を繰り返すと血が抜ける。
血が通わない手指は動きが悪い。
人形みたいに成る。
綺麗だと思った(自分の手だけど)。
真っ白な肌と動かない器官が、綺麗。
(形良けりゃもっと綺麗だったカナ、)
死ぬ時は全身の血が抜けてもイイかも、
とか思えるくらい綺麗だった。
ケド、ね。考えた。
キスと同時に命の戒めを解かれたら。
ぱぁっ、て一気に血が駈け巡る。
熱い血潮、命が律動を始める。
痺れた様な感覚が一瞬。
色が入る、命が生える。綺麗な一瞬。
淡い赤と黄色人種独特の黄味。
(人形に命を灯した様で、一番綺麗)
俺はアイツのキスで甦る?
人形みたいな俺は、
アイツが居るから人として生きる。
(空っぽの心にキスして命を灯して)
#アイツが居るから、
#喜怒哀楽が必要なんだ。
#(哀?勿論、愛も)
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