SUPER LOVER...【ベリーサンクス！】

359 :仁王雅治
2008/11/07 14:34

限り無く、半。

…―詐欺師と呼ばれているこの俺が。

#詐欺にあった←

しかもついさっきな！（リアルタイムで中継←）
今日はテニス部だけ学校じゃなく、日帰り合宿みたいな感じで外に出とるんよ。
午前中は曇っとったが、昼前には晴れたけえ、外のコートで練習しとったんじゃ。
そンな時。時刻は11時ちょい過ぎ。
アー、もう少しで昼飯じゃなー、なンて思いながら練習してたら、何処から現れたのかコートの近くに寿司屋の格好したおっちゃんが。
そのおっちゃんが俺等に呼び掛けて来た。

「ちょっと兄ちゃん達！お願いがあるんだ」

呼ばれる儘、取り敢えずおっちゃんの周りに集まる。
おっちゃんは少し焦った様な、困った様な表情浮かべて、

「いやあ、実はウチの息子が2人前の寿司の注文の桁を聞き間違えて、20人前作っちまったのよ。
売れ残っちゃ困るから、本当は950円の寿司を500円にするから買ってくれないかい？
中身も1.5人前入ってるからさ」

て言いよる。
1.5人前の元値950円の寿司が500円！安い！
ンでも中身が気になったけえ、一応確認。

「中身は何が入ってンじゃ？」

「巻物がメインだけど、握りも入ってるよ」

ほう。握りも入ってりゃまァ安い。
それに何より、おっちゃんがなンか可哀想で…。
ホレ、俺ってば心優しい善良民じゃから？（…）
丸井と赤也なン、喜んで3つも買いよった。
ジャッカルもこンな安い値段で寿司が食えるなンて…！て感動しとったし（笑）
柳生はあンまり乗り気じゃなかったが、皆の勢いに押されて購入。

…こン時、ウチの三強は打ち合わせっちゅーて席外しとったんじゃ。
…あの3人が居りゃ、騙される前に気付いたん、カモ（遠目）

#まさかの「メッセージが長すぎます」の警告（笑）
#>>360につづく！←

360 :仁王雅治
2008/11/07 14:35

#>>359のつづき！

いざ昼になって三強も戻ってきて。
さァ昼飯だっちゅうていそいそとほくほく顔で寿司を開けた丸井と赤也。
…動きが一瞬止まってたな（笑）
ンで、直後の絶叫。

#「ンだよコレはー！！」

奴等が開いた包みの中を覗けば。
現れる…

#MA　KI　MO　NO　ッ　☆←

…アレ？握りは何処行った？←
俺と柳生、ジャッカルがきょとーんとしとると、赤也と丸井がぎゃんぎゃん騒ぎ出す。

「何処に握りが入ってンだよー！」

「え、つーか、かっぱとたくあん、かんぴょうと…マグロ？しかもこれカジキじゃないッスかァ？！」

「げ！このマグロ超筋っぺー！」

「つか超生臭いッスよ！！」

その瞬間、俺は悟った。

#アァ、騙された、と（笑）

思ったものの、口には出せんかったよ←
言えるか、詐欺師が詐欺にあった、なンて！（自分で言った←）
でもよ、やっぱ幸村だよな。

「クスッ、皆、ものの見事に騙されたね、ほら」

言いながら携帯を差し出してきた。
取り敢えず幸村から携帯を受け取り見てみると、其処には、

#寿　司　詐　欺　の文字。

オレオレ.詐欺じゃなく、スシスシ.詐欺、て言うらしい（何じゃそら）
つーか幸村、何時の間に調べたんじゃ…っつーハナシ（がくっ）
そーだよなァ、今良く考えりゃ、おっちゃん可笑しかったモンなァ。
だって2個の注文聞き間違えて20個作ったって言ってたンに、ダンボールで持ってきてたし、寧ろ未だ中にも入ってたし（苦笑）

真田からは案の定「たるんどる！」て喝入れられ、参謀からはさり気なく午後のメニューの増加を言い渡され、極め付けに幸村のあの見下した様な超絶笑顔←

#…アアァ、午後はやる気が出なーァい←