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SUPER LOVER...
【ベリーサンクス!】
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59 :
仁王雅治
2007/12/08 01:19
今日の5限の間、教室中、いや3年のフロア中に漂っていた甘い匂い。
匂いの出処は、同じフロアの家庭科室。
何でも2年生が調理実習しとったらしい。
4限の授業寝とって昼休みになったんも気付かんかった俺は、運の悪い事に見事に昼飯食いっぱぐれて。
お情けでダチに貰ったパン1個で迎えた5限の授業。
…只でさえ甘党な俺の食欲を駆り立てる甘い匂い。
腹が減ってりゃ尚更じゃ。
とりあえず何も考えんようにしようと机に突っ伏した瞬間。
「…こりゃパンケーキの匂いだな」
斜め前の席のブン太が椅子を後ろに倒す様にぎこぎこしながら言った。
…御前…考えん様にしとったんに…ッ!(ぎりっ)
彼奴の呟きは耳に入ったが、敢えて聞こえん振りしとったら
「なァ、何個貰えっか楽しみじゃねェ?」
笑顔全開で俺にそう振ってきた。
貰う…そうか差し入れ!その手があったか…!!
と、内心一瞬万歳三唱…し掛けたんじゃが、此処で問題が1つ。
#2年生の間に、俺が甘党っちゅうんが浸透してない…ッ!(多分)
だってこないだ、部活前に校内の自販機でロイヤルミルクティー買おうと思ってボタン押そうとした瞬間、
#「あ、仁王先輩だ!何買うのかなぁ?」
#「仁王先輩だよ?コーヒーのブラックに決まってんじゃん!」
…という2年女子(多分)のひそひそ話が耳に入ってきて…
イメージを崩したくない俺(見栄+ヘタレ←)は、押す直前に指をブラックコーヒーへと進路変更。
“ガコン”と取り出し口に缶が落ちる音と、
#「ね?だから言ったじゃん!」
#「ホントだー!さすが仁王先輩!」
という2年女子の声が虚しく頭に響いたナリ…(めそり)
その儘部活に向かっとる途中、なんとなく腹が立ってきて(自分に)、部室に着いた瞬間1番最初に目に入ったジャッカルにブラックコーヒー押し付けてやった(フ)
胸元にコーヒー押し付けたら、ジャッカルの奴目ン玉白黒させてやがった。
今思えばちィと可哀想な事したのう…反省。
…話がズレた…
えぇと…何だっけ?(←)
そうそう、どうやって後輩からパンケーキを撒き上げるか、じゃな(違)
俺はそれから5限が終わる迄ずっと考えとった。
ブン太が甘いモン好き(ちゅうか腹減らし)っちゅうのは有名。
そのブン太と一緒におって、どうすれば俺の方に回ってくるか…
悶々と考えとる間に授業終了の鐘の音。
授業なンて、真面目に聞いてりゃあ終わるん遅い癖に、こーゆー時だけは時間が経つんが早くて困る。
仕方無か、とりあえず気晴らしに教室の外に出るか…と思い席を立った俺の視界に入った…
#廊下を埋め尽す女子の群れ。
…え、何事?!
あぁ、差し入れね(納得)
そういや、女子の視線は…ウン、間違いなくブン太に向かっとるのう…(哀愁)
此処におっても俺の糖分レーダーのメーターが振り切れそうじゃけえ、女子の群れを掻き分けて教室の外へ…
出る直前。
#ふわりと鼻先を擽るアマイアマイカオリ。
クラッと、眩暈がした。
思わずふらりとよろめき一人の女子にぶつかった。
#あぁ、もう限界。
「この美味そうな匂い、御前サンか?」
無意識に出た言葉。
無意識に耳元へと運んだ唇。
そしてハッとした。
何やっとるんじゃ俺…
スマン、と一言謝罪し、その場を後にしようと人波みを掻き分け歩こうと足を踏み出すと。
くいっとセーターの後裾を引っ張られた。
歩みを阻まれ振り返ると…
ブン太から視線を此方に移した女子の視線。
もしや…
後は御想像の通り。
ブン太の腹に入るハズだったパンケーキはほぼ俺の手元へ(にへら)
か、抱えきれん程のケーキが…(感涙)
羨ましげなブン太にも少し分けてやり、今日は二人で仲良くケーキを抱えス/タ/バに寄って帰りました、まる!
…長ッ!結局何が言いたいか?
#俺は甘いモンが大好きじゃあーッ!(絶叫←)
…ふぅ。さ、ミニパンケーキ片手に町ふらつくか(もぐ/結局)
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