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Lily.
 ┗105

105 :日吉若
2009/06/22 00:59

偶に誰かに飼われたい、って思うんです。
愛着よりも執着で、細長く赤い糸を首に巻き付けられたく為る衝動。
掛けられる煌めく金貨の代価は其の華奢な糸を切らぬように、唯従順に寄り添う散歩だとかは如何なものだろう。



近頃も頭の中のメルヘンさが悪化の一途を辿っていますけれども、まあ、多分此れは日常なんです。酷い話ですね。
元々、区切りの頁には好きにやろうと決めていました。…が、此の間は遣り過ぎたと一応は思っています。
俺の周りには、と言うか俺が通り過ぎてきた人達には…─本人等曰く俺の眸のフィルターが色濃いのだと云うのだけれど─‥・何故だか不思議な形の想いを持っている人が多かった。
最初は普通の廻筒を作成していて、其方を区切りの頁に載せるつもりだった。
なのにメルヘンさは思い出までを侵蝕し目が眩む程の彩りを落としていくから、口にせずには居られなかったんです。
あの想い達は、言う由無しに清らかに思えて、誰の記憶に留まらずとも何処かに残さなければと。然う、思いました。
後悔だとかは余りなくて(だってそんなの今更だ)、唯此の日記を読んでいると公言して下さっている数人の方々の趣味を疑われていたら申し訳無いなとか、そんなことを思ったこと自体が自惚れてるみたいで困るなとか独りでぼんやりと考えることが度々。
思うだけですけどね。…酷い話ですよ、本当に。


宝箱を探すことに少うし疲れて、例えばパトロンみたいなものに囲われてみるのは如何なんだろうとか考えてみる。
倒錯的に、愛だとか恋だとかよりも本能に縛られた関係。絶対的なもの。
短絡に金持ちな人じゃ無く、寧ろ同じ位の齢の仔がなけなしの金貨を叩いてくれる方が魅力的。
清遊よりも登楼が好い、だけども手土産は飴玉で充分なの、…とかね。

* * *

少年の匂いを残した儘真白いシャツに腕を通す。
香水そのものを附けるより、所有者の残り香が肌に残る方が好ましいな、と。
思ってみてから、自分には幾らの値札が附くんだろうと思考を巡らせた。

* * *

こんなことを考えてしまう程、如何やら俺は退屈してしまっているみたいだ。

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