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Lily.
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121 :
日吉若
2010/01/11 04:54
着色料の色した朱い舌を廻しながら、背後から人の肩に手を置いて、好きだったんでしょうと耳元で囁く彼の声に息が止まった。
好きだった、と云うのは正確には正しくない。
実際には気持ちが少し落ち着いてしまっただけで、溶けて失くなった訳ではないのだ。
だけどそんな事は如何でも良く、止めた呼吸を戻すまでに大分時間が掛かったのは、
茨の道と云うか、何を如何図っても人に何か言えない事を知られていたと云う後ろめたさからだったと思う。
>> 好きだったことを後ろめたく感じさせる、其の非道さを一瞬で解して背中をふるりと、震わせた。
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