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Lily.
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127 :
日吉若
2011/11/06 04:46
ずっと長い頃から野原の状態で、茶色の太い尻尾をした猫が居た場所の話。
(( 永いこと、永いこと。))
或る朝、通学の際に何時も通りに其処を通り掛かったらば、太陽の光をキラリキラリと反射させていた原っぱがひとつ残らず綺麗に刈られ、地面が剥き出しとなっていた。
疎らに地を均す人達。
不思議と何も持っていなくて、身ひとつで、石ころすらも無い場所で。
其の日の学校の帰り、平らだった地面がコンクリートで隙間無く蓋をされて、──…
ひどくさみしくなった人間が在ったことだけじゃ、誰の気持ちを優しくすることも出来ないのだと。
…此の気持ちを、なんて伝えたら良いんだろう。
( 解らないから口を噤む。気が済む迄、何時迄でも。 )
* * *
言えないことなら、何も伝えるべきでは無いのだろう。
事実と真実は限り無く対極なのだから。
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