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秘蜜への輪舞曲と百恋自得
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57 :
手塚国光
2008/02/11 23:00
> ――あの日見た、雪結晶の記憶。
昨夜(…いや、もう一昨日か)は寝物語の合間に北の大地、小樽の話をしていた。
先に寝てしまった彼奴の腕の中、数年前に訪れた時のアイスキャンドルとスノーキャンドルに包まれた運河と街中の幻想的な風景を思い出す。
確かあの時は－10℃だったか。雪結晶を観察するには充分な気候条件だった。
そのままつらつらと思考を巡らせ期間限定で日本でもアイスホテル体験宿泊が出来る某スキーリゾートを思い出し、跡部を起こさない様に携帯を手繰り寄せて詳細を調べてみる。
>１日１組、２名限定。
これは難しい…まだ北欧のアイスホテルに行く方が確実か。
…いや、待て。詳しい場所は伏せるが都内某所にも確か似た様な所が有った事を思い出した。
あの店ならお手軽に非日常空間と氷の世界を楽しめると思うが…どうだろう？
誰か行った事のある奴が居るなら感想を聞きたいものだ。
彼の人から寄り添う２体の小さな雪像がメールで届いた。
年相応に浮かれている様子も短い文面から読み取れて可愛いとすら思える。
装飾の眼鏡に気付かず冷たい反応を返してしまったが…あれは俺の為に態々作ってくれたのだろうか？
だとしたら悪い事をしてしまった。
決して機嫌が悪かった訳では無いので。
>(2/12、2:30 追記)
先に向こうを読むべきだったな…だが控える前に元々少ないだろう。
疑ってしまって悪かった。それと態々有難う、嬉しかった。
…だから機嫌を直せ。
>跡部へ
馬鹿？…猫好きなお前の為に貰ってきたバトンに文句を言うなら空耳が叶う日は永遠に来ないだろうな。
…と言うか俺に回すな。これは薔薇だけ貰っておく。(バトン返品)
誤解も何も事実だ。
指先を動かすだけで自由自在にお前を啼かせているだろう？(真顔)
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