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盲亀の浮木
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422 :
柳蓮二
2009/03/25 14:41
闇で包まれたというのに灯り一つ点けず、屋根を打つ音色に耳を傾けては、募る不安。
病み上がりには辛いだろうこの天候。本当に、天の気紛れさには辟易してしまうが。くれぐれも帰路には気を付けろ、と。名を挙げずとも分かるだろう彼奴へ。
冗談の`つもり´の嘘は、良い。だが、度が過ぎた嘘とは、矢張り気持ち良いものではない。
人は皆、尺度は違う。体温が異なり微熱、高熱の境が各々微妙に差があるように。己では、良かれと思い述べた一言が時として凶器になる如く。些細な言葉が、胸に刺さる時がある。故に、願望ではあるが出来るだけ言葉は選びたい。鋭さを含むものは控えたい。それを心得、誠実に実行するには…未だ時間が掛かるに違いない、が。
推測、邪推…かもしれないな。彼奴に云われたとしたら、と仮定し、平常すら装えぬ事態に陥るだろう言葉があった。
――故に、だ。彼奴の口にしたものは実に可愛らしい、と同時、安堵するものだった。つまらぬ反応に思われたのだろう彼奴の表情の変化は実に興味深いものだったが、冗談の通じぬ己の頭の堅さには、済まない、と。
既に俺は、御前を失うこと、他とは比較にならぬ恐怖に値する。
エイプリルフール、か。
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