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盲亀の浮木
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474 :
柳蓮二
2009/10/23 21:53
天高く馬／肥える秋と云うが、全てはそういう事にしておこう。
情が深いと言うことは、そう切り出されたコトバが脳裏を占めて行く。傷は浅い内に対処を施すことを鉄則と言わんばかりに、此れまで幾人と交じり合う夜を過ごしただろう。
見せている人柄と中身の相違が有るのは一人に限らない、嗚呼、知って居るさ。
評価は所詮、他者による其れであり、それ以上にも以下にもならない。そう、常に一定とは限らない。
この薄汚れた掌は未だ見ぬ何かを欲すかの如く、またか。
制御の効かぬ其れを留めていた唯一の鍵を亡くしたように。
其れも又、と口にするのは、
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