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盲亀の浮木
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5 :
柳蓮二
2008/01/21 04:25
二冊目の日記帳を手にしたのは、
他でも無く、未練がましい己の姿を
言葉を綴る事で認識しようと思った為。
盲目の亀が手に入れたと思った筈の浮木は、
己の力量不足か、容易くは留めて置けなかった。
今尚、消えてもくれぬ残像に囚われた儘。
過去を振り返る恐れ故に、己の手で消したその日記を、
多少の未練さと共に深海へと捨て去ったあの日。
…まだそう時間は経ってはいない。
此れ程、短時間で戻るには忍びないが、またお見知りおきを、と此処に記して。
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