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裏・氷帝テニス部日誌
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54 :
跡部景吾
2014/05/13 18:15
5月13日(火) 当番:跡部景吾
しかし…約4年くらいか、人間の記憶とは恐ろしいもので
本当にこの4年間はこの場所を思い出すこともなかった。
何を考えどんな風に生きてきたのか。
此処に来ることがなくなる直前くらいに何が起こったのか。
自分の都合の良いように美化された記憶は
美化されたまま、記憶の底に落ちていて。
それはそれで幸せだったのかもしれない。
偶々数年振りの暇を貰って、
本当に何となく、ふとこの町のことを思い出して探してみた。
そしたら、なくなっている事に気付いて
漠然とショックを受けていた。この数年間思い出しもしなかった癖にな。
なんとなく呆然と跡地でも残ってねぇのかと続けて探索していたら
緊急用の鏡の町に辿り着いた。少なからず、まだ人が居るようだった。
自分の関わってた数少ない場所を覗いて回り、そこで帰ろうと思った。
そして数日後、何を思ったか昔の携帯やアルバムを開き始めて、それからは
3年間くらいの軌跡のあるそのアルバムから目が離せなくなって
しばらく時間を忘れて追い掛けてしまった。
終盤にいくにつれて、思い出せない部分と記憶から完全に抹消していた出来事が次々と蘇った。
とは言っても、今更どうこう、戻りたいだの後悔だのなんだのは言うつもりはねぇ。
少しだけ以前の居場所に、俺の言葉を残しておきたいと思った。
勿論、500書き上げるぜなんて到底無理な目標も掲げるつもりもないが
自分の手では消さないように、こうやって新たなページを増やしつつ、残しておきたいと思う。
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