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残夜
┗105
105 :
不二周助
2011/03/19 01:56
# 誰かに、
必要とされたいとずっと思ってきた。
自分が居なきゃ、成り立たない存在が。
#（窓辺に置いたサボテンが今日も元気に日を浴びていて、蕾が開き掛けているのを見ると口元がゆるゆると緩んでいった。）
春が近いね。
夜更けが一層暗闇いように、春が来る前も同じように冷え込むのかも知れない。
彼にとって、僕にとって。何が正しいのか、解こうとすればする程絡まる糸を持て余してずっと迷っていたけれど。
…大丈夫、間違ってたとしても、また新しくはじめられる。
# 割り切った訳では、なくて―…。
散歩に出た時に吸った、冬と春が混ざり合った空気が換気させてくれたんだ。
大丈夫、暗さは明るさを知る為のもの。
寒さは暖かさを知る為のものなんだから。
恐れることは、ない。
#“大切にしたい”…今はこれが、一番。
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