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緋牡丹荘~有難う御座いました!~
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440 :
観月はじめ(牡丹)
2008/06/18 20:46
此処へ来る前の遠い遠い昔のお話。
僕は神が嫌いだった。
居るとも思っていなかった。もし、居るとしたら何故、僕が苦しんでいるのを観て楽しんでいるのかと、
人類が貴方の子ならどうして貴方は貴方が愛する子を選ぶのか。
愛せないなら何故、この目に光を与えたのだと、選ばれなかった子供として貴方に報復してやると思っていた。
僕は祈り方を知らず、またエゴに満ちていた。
#『どうか今すぐ、僕に満たされた完璧な人生を!』
祈りは穢れていたのに聞き届けない貴方を呪った。
僕は貴方が蔑ろにする僕の人生をコントロール出来ると思った。
誰も愛さず愛されずとも強く、誰よりも有能に。
僕は武器としての知識を貪る様に吸収しようとした。知らなくて隙が生じるのが怖かった。
知識は鎮静剤になったけれど、道そのものを照らしてくれるものではなかった。
常に僕は怯えていた。指先から神経が露出しているのではないかと思うほどに傷付きやすく、
また同じ痛みを抱える者の代弁者として崇拝してくれる人も居た。
それでも毎日が虚しかった。救われたかった。(それすらも言えない程に神経を張り詰めていたのだけれど。)
そんな僕がこれ以上歩けないと膝を付いた時に神の愛を知った。
伸ばされる両手は本当はいつも常に其処に在った。
嗚呼、僕は愛されている。決して選ばれなかったわけではない。
世界に光と色が満ちた。
貴方の愛を信じると、僕は自然と祈り方を知った。
#「どうか僕が今日一日、良く在れる様、どうしたらいいか導き、力を貸して下さい。僕の存在は小さい、だから貴方の知恵と慈悲が必要です。」
神に名など要らない。常に傍に寄添い、力を貸し、見守り、支えてくれる確かにある熱量。
生活の中で絶えず見ることが出来る。
大好きな人が笑う時、美しい薔薇を愛でる時、小さな命が見せる閃光を受け止める時、常に神は共に在る。
貴方と貴方が僕の為に与えたくれた使徒に共に、決して止む事の無い成長を。
God bless you…
僕は貴方の愛を信じます。
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神を信ずることは常識や倫理や議論の
問題ではなく感情の問題である。
神の存在を立証することは、
それを反証することと同じく不可能である
サマ セット・モー ム
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