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緋牡丹荘~有難う御座いました!~
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461 :
柳蓮二(牡丹)
2008/06/29 11:00
硝子を叩く雨。
移動中は非道く退屈。
昨晩、紙で切った指先が僅かに痛む。
雨は地表に居る者に平等に降り注ぐという。
しかし、本当にそうだろうか。
暖かな羽根の下で何の憂いもなく、眺める者。
路地裏で寒さに震える者。
恋の翼に雨を忘れて踊り出す者。
これらの者にとっての雨は全く違った意味合いを帯びるのではないか…。
何て事を考えてはいるが、実際に地表に降り注ぐ際、一人だけの頭上に降り注ぐわけではない。
其れについて平等だと表現しているのだろう、と言う事も重々、承知している。
しかし、本当の意味で平等なのは時間の有限だけだと思うのも止められない。
…我ながら理屈っぽい。
嘆きたいわけでも
悲しみに身を委ねたいわけでもなく
胸に疼く小さな棘として抱えていたい。
小さな棘が、指先の傷の様な痛みを与える時
俺は…あの笑顔を、体温を、息遣いを思い出す。
其れだけで救われたような、穏やかな気持ちになるのは何故なんだろうな。
#雨も吹き飛ばすような熱量を持った精市を愛している。
#濡れて帰って来たら温めてやろう…腕の中へおいで。
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友情と恋愛は一つの根から生えた二本の植物である。
ただ後者は花をすこしばかり多くもっているにすぎない。
G・ク ロ ッ プ シ ュ ト ッ ク
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