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チエーロ、
┗16
16 :
丸井ブン太
2007/12/09 19:11
揺れる身体
ガタゴトという音
限られた風景が横にスライドしていくのを
何処に焦点を合わせるでもなく眺めていた
車輪の奏でる音が少し軽くなる
それはあの広い川に掛けられた橋に差し掛かった合図
その瞬間、条件反射で俺は迫り来る川岸に目を向ける
探すのは、白い、アイツ
朝は大抵眠そうにご飯を食べていて
夕方は大抵やっぱり眠そうに寝転がっているアイツ
あのやる気の無さそうなあいつの表情は、何故か俺を癒してくれた
気まぐれなアイツは良く居ない時もあった
でも3日と空ける事無くまた何時もの場所に帰ってきた
アイツを見れた日は、根拠もねーのに『今日は良い事がある』なんて思うようになった俺って超勝手…つーか馬鹿?
―アイツが居なくなって、もう数ヶ月
一体、何処で何してんだか…
元気にしてんのかよ
お前が居なくなってから、何となく、不運続きな気がするぜ
一部では、死んだ、何て言ってるヤツも居るけど俺はまたお前がひょっこり姿を現すんじゃねーかって思って、アレからもずっと見てんだぜ?
早く帰って来いよ
俺の、運気を持って
>何故か川岸に住んでたヤギの話
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