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香夜の穹【ありがとうございました】┗243
243 :忍足侑士
2008/02/19 19:41
■■■Stelldichein Bericht■■■
Datum:2/16 PM14:00~2/17 AM1:30
赤 白 黄 桃 ...
色とりどりの薔薇を背に背負い、薔薇園前に佇む跡部。
その姿があまりにも綺麗で、弾む心を落ち着かせるのに苦労した。
手を繋ぎ園内に足を踏み入れると、表立った場所からは想像もつかなかった世界が目の前に広がる。
思わず多過ぎる程の薔薇の香りに顔を背けそうになる。
小さい薔薇 花弁の多い薔薇 椿の様な薔薇
葉と同色の薔薇 縁にのみ色をつける薔薇...
その姿は様々
ふと思い出した様に足を止める跡部。
>薄い…平たい薔薇
跡部はその薔薇名を必死に思い出そうと奮闘…
#可愛え
そない跡部のお手伝い。
俺も適当に種類名を上げて行く物の、中々該当の薔薇に行き当たらへん。
>ハンバーグみてぇな名称の…
#…はい？
>#アイスバーグ
そして同時に思い出したその白い薔薇。
最近、俺等の同調率が高い。
跡部は
>心が繋がってる証拠
とええ言い回しをしてくれる。
生憎俺はそこまで綺麗な言い回しを知らへん。
ふとした瞬間に突っ掛かる。
跡部の綺麗な心が、羨ましく有り妬ましく思う。
そう、薔薇を観覧しながら別の事を考えた。
それに敏感に気付いた跡部は一度足を止める。
ベンチに腰掛け、何気ない会話に花が咲く。
薔薇の香に慣れて来た頃、辺りも暗くなり、ライトアップされた薔薇を堪能する為に再び歩みを進める。
闇夜の中に浮かび上がる薔薇達は、どの薔薇も昼間の表情とは全く別物やった。
纏う光によって、ここまで違って見えるもんなんかと…
甘い香の薔薇 痛ましい位に綺麗な薔薇 ひっそりと蕾を付ける薔薇
最後まで薔薇の香に包まれながら
跡部は『 情事・灼熱の恋・陰謀 』
俺は 『 生涯を誓う ・感謝 』
という花言葉つきの薔薇を片手に岐路についた。
帰宅後、跡部の珈琲片手に薔薇を花瓶に挿す。
久々に落ち着いた時間を過ごした（と感じながらも、実質会うてへんかったのは2、3日みたいやな）
跡部の血ぃに舌舐めずりしつつ、オネム侑クンは（←）ベットへと滑り込む。
跡部を腕の中へ、穏やかな夜が更けて行く…
…はずやったのに、悪夢に目ぇ醒ましてしもた俺。
ついでに跡部も起こしてしもた。堪忍（凹）
>>235参照
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