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続
香夜の穹
(ありがとうございました)
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267 :
跡部景吾
2008/10/15 16:18
強制的に連れ去られる眠りの中
伸ばした手の先に触れた温もり
>其れ呑んだ後は俺の腕の中に居らんとアカンよ…?
ベッドに入る忍足の隣に身を滑り込ませると同時に伝えられた言葉に
緩く頷いて喉の奥に水と共に流し込んだ白い小さな錠剤一粒、
医者から処方されたと見せた其れを、絶対に呑むなと忍足に云われ頷いた日から
一度も手を伸ばした事のなかった其れを手に、今日だけは飲ませろと頼み込んで彼奴の許しを得た。
体調の所為か此処数日、不眠症に悩まされて居て、
喉元小さく音響かせて嚥下する其れを見届けた忍足の腕に強く躰を引き寄せられ、
腕の中固く抱き込まれながら落ちる眠りが自然のものであったらと
急速に引き込まれるように暗闇に落とされる意識の端で僅か残念に思った。
>調べものしてくれんか、
昼前忍足から飛んできた鳩に頷いて
授業を抜け出し生徒会のPCを駆使しては彼奴の欲しい答えを探す
昼食の時間に顔会わせて情報を伝え、共に手早く済ました短い昼飯、
昨日少しは善く眠れたかと問われた言葉に思わず微妙な表情を作っちまった(笑)
強制的な睡眠は、決して身体の疲れを癒してはくれないのだと実感したつうかな…(溜息)
今日は御前と、自然と眠りに落ちれるだろうか。
…落ちれるだろうか、じゃねぇな。
>落ちたい、
気絶するように何も解らず眠ってしまうより、
朝方まで寝顔見詰めて過ごす時間の温もりの方が…俺は数倍癒される。
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