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続
香夜の穹(ありがとうございました)┗289
289 :跡部景吾
2008/10/26 03:15
薬と疲れで早くに夢の扉開いた忍足に片腕緩く腕回し抱き寄せ
己の眠気が来るまでと、サイレントにした携帯でロープレに興じて居れば
ふと腕中で身じろぐ忍足を、よもや起こしたかと慌てて携帯を閉じて見遣る
緩く瞬く忍足の瞳が開くかと暫し凝視すれば
不意に己に回される腕に強く強く抱き締められた。
>跡部…行かんで、
何事かと思う言葉に、瞬間俺は瞬いて
傍に居るだろと笑って返せば再び継がれる「行かんで」の言葉
>…何処にも行かねぇよ侑士
また変な夢でも見たか…彼奴の夢の中では、俺は実に何時も破天荒らしく
暴れたり妖怪になったりとなかなか面白いネタで登場するらしいから。
…唯、継がれた其の言葉に理由は如何あれ、何かしらの不安を不意に持ったのであろう響き感じて
忍足に何処にも行かねぇと伝えたくて
傍に居るからと伝えたくて
彼奴の脚先に自分の脚先を絡めて愛しい躰を抱き寄せた。
割られる太腿と強く抱き寄せられる腰に逆らう事無く躰を密着させて
角度を付けて、施す接吻。
感じろ忍足、俺の温もりを。
>俺は御前だけのものじゃねぇか
安堵したのか如何か、其の儘緩く閉じられる瞳
静かに響く彼奴の寝息に笑みを浮かべた
>離れねぇよ…馬ァ鹿
朝までこうして抱き締め合って
>目が醒めたら、おはようのキスを何度もしよう
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