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香夜の穹(ありがとうございました)
 ┗302

302 :跡部景吾
2008/11/04 00:54



>ふと寝返りを打つ
>不意にぼんやり覚醒する意識の中で温もりに包まれて居るのを知る




風呂上がり、眠そうに俺を呼ぶ彼奴の声に

濡れた躰を適当に拭いては腰布一枚巻き付けただけで、慌てて寝室に顔を出した

直ぐにも夢の中堕ちそうな勢いの彼奴の腕が俺の腕を引き寄せる儘に、其の儘ベッドへと潜り込む




腕を回せば回し返される彼奴の腕が温かくて

風呂上がりの温さも在ってか、其の儘ゆっくりと遠のく意識に任せて瞳を閉じた







肩口を震わす夜気に僅かな寒さ感じて目覚め
剥き出しの肩が布団からはみ出て居たのかと気付けば首もと迄夜具を引き上げては

ほぼ裸体に近い俺を包むように腕の中納める彼奴の躰に身を寄せ
温もりに安堵して短い吐息を静かに落とす








乾かさなかった髪は、明日の朝には見事に絡まり俺の朝の時間を割くだろう

服を着ない躰は朝の冷えた空気に震えて、忍足の隣から離れたくねぇと思うだろう



>でも
>御前の腕の温もりから今離れちまうのは勿体ねぇから





御前の寝息と体温に包まれて
朝まで此の儘、忍足の隣で眠ろう










明日の週休は旧友に逢うのだと、僅か楽しげに教えてくれた彼奴が
如何か明日を楽しんで過ごして来れるよう



明日は、如何か彼奴の為に暖かな太陽の登場を祈りたい





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