┗
続
香夜の穹(ありがとうございました)┗485
485 :跡部景吾
2009/03/16 10:33
御前の手を拒んだことなど、一度も無い。
御前の手を振り払った事も、屹度。
ただ俺は
悪戯に煽られる先に、躰ン中で持て余さなきゃならねぇ熱の熱さを知ってる。
絶対に先へと進もうとしねぇ御前の其の手がもどかしい
その気になって
俺の躰が熱を孕み始めたのを知れば、直ぐ遠のく手。
誤魔化すように抱き締められた腕の中
大きな安堵と共に訪れる…狂おしい程の欲望に意識を千切られそうになる
抱き締めた御前の躰の温もりだけで、煽られた熱を鎮めるのがどれ程苦しい事か…御前には解るだろうか。
…俺に、御前の性欲を煽る程の魅力がねぇのは解ってる。
俺が乱れた時の姿は屹度、視覚的に御前が好む姿じゃねぇンだつう事も。
だから、恐らく悪戯程度で丁度善いと思っていることも。
でもそんな俺でも…触れてくれようとする御前の指先が嬉しく切ない。
だからこそ…俺だけがその気になりたくねぇ。
俺だけが御前にシてぇと強請る事は出来ねぇ。
俺が御前に触れる事さえ、御前は拒む。
制された指先は…御前を抱き締める事しか赦されて居なくて。
御前が好きで
狂おしく焦がれて
けれど与えられはしねぇ熱は、求めたらいけねぇモノだから
何時までもグダグダと拘ることなく、そんな俺のくだらねぇ欲なんざ捨てちまえたら善いと何時も思う
御前の腕の温もりを
甘く抱き締めては重なる体温の中での
滅多重なることは無い唇の…口端への接吻を
どうか。
せめてどうか…それだけで善いから、俺だけに。
俺は、御前が傍に居てくれたら其れで善いンだよ…忍足。
何処か殺伐とした関係の中でも。
>御前の温もりが感じられる今が…俺の命の全て。
.
[返信][削除][編集]
[Home][設定][Admin]
